2020/10/14 エレンタールWeb セミナー  炎症性腸疾患における栄養療法の意義とその位置づけ

東京慈恵医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科 教授 猿田 雅之先生 講演

 

クローン病は若年で発症するので安全かつ確実で長期に使用できる治療方法が必要です。この条件を満たし そして腸を優しく守ってくれるのがエレンタールです。炎症性腸疾患に対する食事の影響としては 高脂肪 高砂糖 低繊維、アイスクリームなどに含まれる乳化剤などは 小腸の粘液や壁が薄くなり 善玉菌が減り 悪玉菌が増加し また排出しづらくなるなどの悪影響が多く 再燃しやすくなります。抗TNF-α抗体(レミケード、ヒュミラ)とエレンタールを併用すると抗TNF-α抗体の効果が長持ちします。また潰瘍性大腸炎治療においても高齢者や重症者にもエレンタールを併用したほうが栄養状態が改善しより早く病状が良くなります。良いことだらけのエレンタールですが唯一で最大の欠点が飲みにくいことです。ここが改善されれば炎症性腸疾患治療はさらに一歩進むことでしょう