2020/11/27 ステラーラUC適応拡大記念Web Seminar in 九州

潰瘍性大腸炎におけるステラーラの重要性

福岡大学 平井 郁仁先生 司会

 

福岡大学の平井先生が司会をして九州のエキスパートの先生が潰瘍性大腸炎の実臨床の症例をディスカッションするセミナーでした。最近 T2T: treat to targetという診療方法が盛んに推奨されています。おおまかに言うと「治療目標を決めてその目標が達成されるまでモニタリングを繰り返し治療を変更していく」診療スタイルです。重要な点はモニタリングを繰り返すことですがこれを実際に行うには 患者さんと事前によく話し合って治療目標や治療の仕方などをよく理解してもらっておくことが大切になります。これが 今はやりのShard Decision Makingと言うことになるのでしょう。潰瘍性大腸炎の目標は一般にはステロイドフリー寛解ですが これをT2Tに置き換えると 患者さんにより症状の改善、粘膜治癒 バイオマーカーの正常値化など個々に設定しなければなりません。潰瘍性大腸炎は関わる免疫細胞やサイトカインが多彩な病態が複雑な疾患です。そのため治療予測 (どのお薬がよく効くか)が治療前に難しい病気です。また医者は薬剤に求めているものは一般にはまず有効性でしょうが 炎症性腸疾患の患者さんは安全性が60% 有効性が30%と反対の結果です。確かにクローン病 潰瘍性大腸炎の治療は10年、20年の長期になるので安全性はやっぱり重要です。ステラーラは潰瘍性大腸炎難治例に使用するお薬:レミケード ヒュミラ シンポニー エンタイビオ ゼルヤンツ プログラフのなかでは 効果と安全性のバランスがとれた薬剤です。ステラーラは 抗TNFα抗体が最初から全然効かなかった患者さん(1次無効例)、イムランが服用できない患者さん、プログラフで良くなった後の維持療法などに使用するとよいでしょう。