2020/4/28

Web seminar IBD and COVID-19 in Japan
At 石田消化器IBDクリニック

今回のWeb seminar はCOVID-19(コロナ)に感染した炎症性腸疾患(IBD: 潰瘍性大腸炎:UC クローン病:CD)患者さんを
診察したことがあるフランスとイタリアの専門の先生から、その経験や治療法の考え方などをレクチャーしてもらう内容でした。
日本からは北里大学の日比先生、杏林大学の久松先生がディスカッションに加わりました。その内容を手短にまとめます。

●コロナ患者の10-15%に下痢が起きるようです。

●IBD患者はコロナに罹りやすいことはありません。

●もしコロナに感染してもUCやCDの病状は悪化しません。

●Bio製剤を使用中の患者さんはBio製剤を中止する必要はなく、逆に中止して病気が悪くなった時の方が、
もしコロナに感染した場合、重症になりやすいです。

●新たにUCやCDになった患者さんがコロナにも感染していた場合はできる限り、重くなる前(軽症や中等症)のうちに治療するほうが
よいです。

●お薬の使い方はこれまで通りと同じで変わりありません。

●多くの患者さんはコロナとIBDに関係した情報を知りたがっているので主治医とのコミュニケーションが大切です。

小生もこのセミナーを聞いて 明日から患者さんにもう少しコロナのことを伝えてみようと思いました。