2020/6/22 クローン病Webセミナー クローン病における小腸病変の意義 ~評価の重要性とモニタリング~

佐賀大学医学部 内科学講座消化器内科 教授 江崎 幹宏先生 講演

今回はクローン病における小腸病変の評価の意義とステラーラの使い方を江崎先生が講演してくれました。

確かに小腸の方が大腸の病変よりも手術になることが多く、不幸なことにひどい狭窄や大きな膿瘍ができるまで無症状の患者さんもいらっしゃいます。

カプセル内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡、小腸造影(レントゲン)、MRE(小腸を評価するMRI検査)、腹部エコー検査などそれぞれの施設で可能な検査を駆使して小腸がどうなっているかをしっかり知ることが治療に関してとっても大切です。

ステラーラは入院するほどまでクローン病の病状が悪くなくて できればレミケード、ヒュミラか1剤のみ使用か まだ使用していない患者さんがよく効くようです。また維持療法は12週よりも8週のほうが効果は長持ちするようです。

投与し始めたら何とか半年ぐらいは粘って使用しつづけるとよいようです。

バイオ製剤も種類が増えたのでお薬の特徴をよく知って使用したいと思っています。