2020/6/9 ステラーラUC適応拡大記念 Web Seminar

岩手医科大学 内科学講座 消化器内科消化管分野 教授 松本 主之先生講演

 

ステラーラが潰瘍性大腸炎に保険で使用できるようになったので製薬会社も必死にプロモーションしています。

前回よりわずか6日間で吉村先生と同様にご高名な松本先生が2番目の講演です。

治験の成績ではステラーラは8週で約60%の患者さんに効果があり、8週目で効果がなくてもそこで2度目の投与を

すると 投与した患者さんの60%に効果がでてくるそうです。

ステラーラは維持療法は3ヶ月毎ですが効果減弱すると2ヶ月毎に投与できます。

長期になると 生物学的製剤を使用したことのない患者さんは12週投与でよい治療成績を残せますが、

以前に生物学的製剤を使用した患者さんは8週毎の投与の方がよいようです。

松本先生のご意見ではステラーラに最も適した患者さんはレミケード、ヒュミラで治療がうまくいかない患者さん

または治療時間が短くて治療を受けにくる間隔の長いことを希望される患者さんと話されていました。

潰瘍性大腸炎は使えるお薬がどんどん増えてきましたのでよくよく皆さんと相談してどう治療するか決めたいですね