2020/9/19 ステラーラ3周年記念Web seminar

-3年間のエビデンス・経験からステラーラの位置づけを考える-

ステラーラがクローン病に使用できるようになり3年が経ちました。そこで日本を代表する8人のエキスパートの先生がその効果的な使用法をディスカッションしたので聴講したことをまとめます。ステラーラの特徴は副作用 2次無効が少なくて長期に継続できることと 普通は効きにくい抗TNF-α抗体(レミケード、ヒュミラ)の効果が落ちた患者さんにも他の薬剤よりも効果がある点です。またイムラン ロイケリンは一緒に飲まなくてもよいです。また抗TNF-α抗体ほどではないようですが痔瘻にも効果があります。ステラーラは1剤目 2剤目までに使用した時あまり変わりなく良い効果がでますが 当然ですが3剤目で使用すると効果が落ちます。栄養状態の改善に優れており(アルブミン上昇)、小腸の潰瘍の治りがよいようです。抗TNF-α抗体は治りが良すぎるために小腸病変や痔瘻が治った結果狭窄することがありその対処が臨床では苦労するところですが ステラーラは狭窄しにくいのが良い点です。