2020/9/23 Takeda IBD 全国Webセミナー

ワンランク上を目指した潰瘍性大腸炎の治療戦略~べドリズマブをどう活かすか・どう拡げるか?~

東京山手メディカルセンター 炎症性腸疾患内科 診療部長 吉村 直樹先生講演

 

日本で最も多くの炎症性腸疾患の患者さんを診ている吉村先生が潰瘍性大腸炎におけるエンタイビオの使用方法を教えてくれました。吉村先生のご意見ではエンタイビオの最適症例は 入院するほど悪くない、外来で治療可能な中等症程度で、ステロイドが切れないかた(ステロイド依存例)です。 投与する際にはイムランの併用は必要なく 投与後全く効果がない場合は4週で治療を変更しますが効果があれば3ヶ月程度まで続けその後投与継続するか判定します。生物学的製剤の中では 症状が重くて内視鏡検査で潰瘍の深い患者さんはレミケードがよいでしょう。中等症はヒュミラ シンポニー ステラーラ エンタイビオのどれも使用可能ですが エンタイビオはその中でも高齢者や癌になったことがある患者さんによいです。