2020/9/08 Humira Internet Live Seminar

国内エビデンスをもとにアダリムマブのポジショニングを再考する

 

クローン病:杏林大学医学部 消化器内科学教授 久松理一先生

潰瘍性大腸炎:慶応大学医学部 内視鏡センター教授 緒方晴彦先生

 

炎症性腸疾患治療の中のヒュミラの使用方法を国内のデータをもとにお二人の先生が講演してくれました。

 

クローン病でレミケード、インフリキシマブを投与するときには一般的にはイムラン ロイケリンを併用した方が治療効果は上がりますが、ヒュミラでは おしなべると併用しても治療効果は上がりません。しかし難治例 病勢の激しい症例には併用すると治療効果が上がります。また男性や体重の軽いかたはイムランの副作用が出やすいです。またステロイドが中止できて半年以上寛解維持できた患者さんはイムランを中止しても少なくとも1年は再発が少ないです。長期の副作用は30%程度で 重い副作用は10%程度です。大腸の潰瘍は年々よくなっていきますが小腸はあまりよくなりません。ヒュミラで生活の質は改善されています。潰瘍性大腸炎では長期の副作用は20%程度で 重い副作用は5%程度ですが結核も発症しています。ヒュミラは関節痛などの腸以外の症状にも効果がありだんだん効いてくるお薬です。投与後少しでもよくなった方は可能なら投与継続すると治療効果が上向いてきます。最近ペン型が発売されましたがペン型のほうが自己注射には向いてます。外来患者さんでステロイド依存症の中等症程度の重症度でまだ生物学的製剤を使用していない方に最も適しています