2021/11/13 Humira IBD forum 2021 in Osaka
小児潰瘍性大腸炎治療の課題とヒュミラの有用性
上記の演題で 国立成育医療研究センターの新井 勝大 先生が講演してくれました。
小児IBDは一般に15歳以下で発症したクローン病 潰瘍性大腸炎患者を指します。小児発症のクローン病は大人と比較して肛門病変 小腸大腸型が多いのが特徴で 大人より予後が悪く5年で35%が手術になります。小児発症の潰瘍性大腸炎も予後が悪く10年で約40%が手術をうけます(大人:20%)特に6歳以下の発症患者さんは病勢が強く 小児のUC重症例はステロイドを投与したら5日目に効果判定をして効果なければ次のお薬を投与します。インフリキシマブ(レミケード)も有用ですが長期にみるとステロイドを減量できないことが多く 長期に継続投与できるのは30%ぐらいです。レミケードの小児における成績は有効率65%(一時無効35%) 2次無効でバイオ変更:20% 大腸全摘:30% 非常に重篤な場合は 0,1,4週に10㎎/kgで投与します。