2021/11/13 Humira IBD Forum 2021 in Osaka

ヒュミラの新用法・用量がもたらす価値とは?

-ヒュミラ高用量維持臨床試験結果から-

大阪医科薬科大学 第二内科 教授 中村 志郎 先生が上記演題で講演してくれました。

 

論文のデータを臨床に活かすには 大規模臨床試験またその後のサブ解析 実地臨床での使用成績 市販後調査などの結果を 対象症例 解析方法などが異なるので総合的に読み解くことが必要です。ヒュミラは潰瘍性大腸炎軽症症例(pMayo:4~5、平均:4.4)に導入すると最も有効です。継続して投与すると成績がよくなってきます。増量投与すると1年後のステロイドフリー寛解率がステラーラ ゼルヤンツに匹敵します。投与開始後効果が落ちてきたら早めに増量します。また便中カルプロテクチンなどを利用して症状がひどくなる前の増量もよいでしょう。2次無効の原因である抗薬物抗体はバイオ使用例のある患者さんのほうが陽性になりやすく バイオ製剤の血中濃度が低下した患者さんにはイムラン併用で効果回復を期待できます。