2021/3/4 LRG インターネットライブセミナー
IBD診療における新バイオマーカーLRGについて
岩手医科大学医学部内科学講座 消化器内科消化管分野 教授 松本 主之先生 講演
松本先生が新規バイオマーカーLRGの炎症性腸疾患:IBD(潰瘍性大腸炎 クローン病)における使用方法を解説してくれました。
便中カルプロテクチンは日本においては潰瘍性大腸炎で検査可能ですが測定値のバラツキや患者さんにより大きく値が異なることがあるので1人の患者さんに定期的に測定して経過を追うことが大切です。再発の予測をするよりも粘膜治癒の指標として有用です。LRGは潰瘍性大腸炎 クローン病の療法で測定できますが特にクローン病において臨床寛解(下痢、腹痛などが全くない)のより鋭敏なマーカーで CRPや便中カルプロテクチンより優れています。CRP<0.3かつLRG>16の場合 今後再発をきたしやすく治療強化のサインになるかもしれません