2021/5/14  日本消化器内視鏡学会 ランチョンセミナー

潰瘍性大腸炎の治療における現状と課題

 

佐賀大学の江崎先生の講演です。潰瘍性大腸炎患者さんの中には下痢 腹痛 血便 粘血便などの症状がないのもかかわらず、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)では 正常(完全寛解)、ごく軽い炎症がある、びらんや出血がある、の3パターンがあります。大腸内視鏡検査において より重いほうが再発しやすいです。カメラで覗いてみてごく軽い炎症でも治療を加えた方が再発しにくいです。内視鏡的完全寛解をバイオマーカーで確認するには便潜血と便中カルプロテクチンがありますが便潜血のほうがより鋭敏です。便検査は検体採取に難点があります。寛解導入の時に内視鏡的完全寛解にすることが大切で 達成できると以後再燃しにくくなります。寛解維持にはお薬を忘れずにキチンと服用する(アドヒアランス)が重要で高アドヒアランスにするには患者さんに治療の意義をよくわかってもらい 服用方法のアドバイスが大切です。ペンタサ リアルダ アサコールを服用すると発熱したり下痢が悪化したりする:メサラジンアレルギーの患者さんが最近増加しています。潰瘍性大腸炎治療の基本薬が使用できないのでその後の治療に難渋することがあります。