2021/6/3 第1回 北九州UCセミナー

潰瘍性大腸炎の薬物治療update

 

戸畑共立病院の酒見先生が論文になったご自身の研究を紹介してくれました。

治療前にそのお薬がよく効く患者さんの特徴がわかることほど実際の臨床で有用な情報はありません。現在 抗TNFα抗体は潰瘍性大腸治療でレミケード ヒュミラ シンポニーが使用できますが ヒュミラは体重≦53kg、血小板≧31万の患者さんによく効くそうです。通常 レミケードを先に投与してその次にヒュミラを投与すると効きがよくありませんが血小板≧31万であればレミケード後でもよく効くそうです。また下痢 下血 血便 腹痛などのない寛解期においても血小板が高値の患者さんは再燃し易いタイプのようです。血小板高値のかたはTNFαがその方の潰瘍性大腸炎の病態に大きく関わっているのかもしれませんね。