2021/6/8 レクタブルWeb講演会

潰瘍性大腸炎の基本治療を見直す

滋賀医科大学医学部内科学講座 消化器内科 教授 安藤 朗先生

 

滋賀医科大学の安藤先生が潰瘍性大腸炎の基本治療とレクタブルの使用方法を解説してくれました。炎症性腸疾患(クローン病 潰瘍性大腸炎)の増加の原因は環境の変化が大きい。潰瘍性大腸炎とクローン病との鑑別しにくい腸炎は 潰瘍性大腸炎のようにみえるクローン病のほうが多い、メサラジンアレルギーの増加の原因の一つとして リアルダ ペンタサ アサコールなどの高用量化がある。潰瘍性大腸炎の全大腸型の患者さんの症状は下痢便が主体ですが直腸炎型の症状は1日に数回有形便がある 直腸に炎症があると 排便反射に悪い影響を与え しぶり腹 残便感 便意切迫などの症状が出やく患者さんのQOLが低下するので早期にきちんと治療することが大切です。これにより直腸から炎症が広がるのも防ぐことができます。ペンタサ注腸 ステロネマ注腸 プレドネマ注腸などは注入しても漏れやすので 便回数が4回以下で炎症が比較的落ち着いてきたら使用します。それに対してレクタブルは漏れにくいので治療開始から使用しやすくアドヒアランス向上が期待できます。