2021/8/25 Ulcerative Colitis Web Seminar

潰瘍性大腸炎の内科治療戦略

-ウステキヌマブ(ステラーラ)の位置づけ-

 

上記の演題で岩手医科大学の松本先生が司会をして佐賀医科大学の江崎先生が講演してくれました。江崎先生は多くの論文のデータをわかりやすく紹介してくれました。

潰瘍性大腸炎治療においてステラーラは治験では寛解維持効果にすぐれ 生物学的製剤未投与の患者さんは約3年間で90%効果が維持されます 生物学的製剤既投与の患者さんは60%維持されます。実臨床ではやはり生物学的製剤未投与の患者さんの方に効果がより高く エンタイビオ未投与, pMayo<6の炎症が強くない症例に有効です。ステラーラの効果は血中濃度に相関します。血中濃度はイムラン併用や生物学的製剤既投与とは関係ありません。ステラーラの好適症例は 生物学的製剤未投与、外来患者さん 中等症です。