2021/9/2 Takeda IBD Global Round Table Meeting in Kyushu Okinawa

 

ドイツのSchreiber先生 九州の高名な平井先生 江崎先生 梅野先生などが一同に介してエンタイビオについてdiscussionしてくれました。

エンタイビオはクローン病においては発症2年未満の症例のほうがよく効いて 腸管合併症のないearly CDでは抗TNFα抗体(レミケード ヒュミラ)より効果が高い 抗TNFα抗体は効果に人種差がありアジア人は2次無効になりやすいです。 エンタイビオを最初に投与してその効果がなくなった後に抗TNFα抗体を投与してもその効果は落ちません。しかしエンタイビオを2番目に投与した場合、最初に投与した時よりも効果は落ちます。これは潰瘍性大腸炎でも共通した特徴です。効果が実感できるのは6~9ヶ月後です。潰瘍性大腸炎では3~6ヶ月後です、バイオ製剤全般の副作用として感染症の増加はないようですが 60歳以上では重篤な感染症の増加を認めます。エンタイビオは抗TNFα抗体より重症感染症の副作用が少ないです。頻度は4%程度でその中ではクロストリジウムディフィシル感染症が多いです。