2021/9/27 Takeda IBD 全国Webセミナー

難治性潰瘍性大腸炎の治療戦略:エンタイビオの位置づけと長期予後を含めて

上記の演題で 慶應義塾大学の緒方先生が司会をして 札幌厚生病院の本谷 聡先生が講演してくれました。

 

まず5-ASA製剤で治療し、効果なければ次にステロイドを投与する 最初の寛解導入時に5-ASA製剤とステロイドを併用しない。5-ASAアレルギーを見落とさないようする。イムランを最初から100mg(2錠)投与すると消化器症状や膵炎などが高頻度に発症するので徐々に増量するほうがよい。潰瘍性大腸炎治療において抗TNFα抗体(レミケード、ヒュミラ、シンポニー)全く効果がない(1次無効)患者さんが約40%程度いる。エンタイビオの長期成績がよく(一度効果がでたら2次無効になりにくい)、イムランの代わりに使用できる。中等症以下のステロイド依存例、チオプリン(イムラン アザニン ロイケリン)不耐 5-ASA不耐などの患者さんにエンタイビオは好適ですが ステロイド抵抗例 重症例 深掘潰瘍のある患者には効果がありません。