2022/3/3 Crohn’s Disease Web Seminar
クローン病診療におけるダブルバルーン内視鏡の役割
上記の演題で 自治医科大学 内科 教授 山本 博徳 先生が講演してくれました。
クローン病の大きな治療目標は 病気はあるけど普通に暮らせることです。クローン病の小腸病変に症状が出現したときには手術が必要な病状まで進んでいることがあります。自覚症状のみのモニタリングでは治療が遅すぎると思われます。腸管切除後にKono-S吻合で再建すると屈曲ができにくく以後の検査 治療がより容易です。クローン病に対するステラーラの効果は 抗TNFα抗体(レミケード ヒュミラ)で抵抗性の患者さんが90%を占める患者背景においてダブルバルーン小腸内視鏡で評価すると50%が有効です。完全粘膜治癒は10%です。大腸では70%が有効です。クローン病の肛門病変にはサラゾピリン坐薬も使用できます