2022/4/11 Takeda Ulcerative Colitis 全国Webセミナー

長期を見据えた難治性潰瘍性大腸炎の治療戦略

~治療選択の多様化に対する考え方~

上記の演題で 札幌厚生病院の本谷 聡 先生が講演してくれました。

 

潰瘍性大腸炎治療の目標は 迅速かつ確実は寛解導入 その後 安全に長期に及ぶ寛解維持です しかし実際にはまず目の前の患者さんの症状をよくする寛解導入を考え 臨床症状がなくなれば バイオマーカー、内視鏡、組織の寛解を目指し長期に寛解維持を図ります。

最近は治療に使用できる薬剤が増加したので長期の寛解維持効果まで考えた薬剤の選択が大切です。症状が重い重症難治性潰瘍性大腸炎患者さんでは重症度 内視鏡所見から治療を選択せざるを得ません。潰瘍性大腸炎に対する抗TNFα抗体(ヒュミラ レミケード)の長期有効性はあまり芳しくなく投与開始後5年たつと投与維持できている患者さんはヒュミラ25% レミケード30%です。特にヒュミラはすぐに容量増加すると少し成績がよくなります。エンタイビオは長期の投与維持率が抗TNFα抗体より高い、またヒュミラより高率に組織学的治癒すると報告されています。エンタイビオは入院が必要な重症例には効果がありませんが 中等症以下のステロイド依存例 イムラン不耐例 5-ASA 製剤不耐例がよい適応です。エンタイビオを投与開始しても寛解導入できないときはプログラフやゼルヤンツを短期併用すると寛解に持ち込むことができることがあります。エンタイビオを投与して効果がなくなった時に変更する場合はステラーラよりレミケードのほうがよいでしょう。