2022/5/12 Ulcerative Colitis Web Seminar
潰瘍性大腸炎の長期治療戦略
~潰瘍性大腸炎の多様性を考慮して~
岡山大学病院 炎症性腸疾患センター 准教授 平岡 佐規子 先生が司会をされ 上記の演題で 東北大学 消化器内科 講師 角田 洋一 先生が 講演されました。
日本人の潰瘍性大腸炎患者さんにおいて HLAと関連した潰瘍性大腸炎と HLAに関連しない潰瘍性大腸炎があります。外人はHLAによって抗薬物抗体ができやすい体質が遺伝的に決まっています。最近増加した5-ASAアレルギーにリスクのある患者さん像は 発症早期 2015年以後の発症 高用量 女性 体重が軽い 全大腸型 病状がより重い(軽症よりの中等症) 外来 生物学的製剤未使用 腸管外合併症がない などです。
小児の潰瘍性大腸炎患者さんは内視鏡検査がしにくいので便潜血 便中カルプロテクチンが病態評価に重要です。また自己抗体が高値と報告されています