2022/5/28 ジセレカ錠UC National Symposium

 

潰瘍性大腸炎の新規経口治療薬 ジセレカの効能、効果の追加承認を記念して 11人もの日本の著名な先生が解説 討論してくれました。

 

潰瘍性大腸炎の臨床経過は4つに分類され多くは慢性の経過をたどります。海外では家族内発症が多いですが日本はそれほど多くはありません。生活環境が衛生的に改善すると潰瘍性大腸炎は増加するようです。

日本人の関節リウマチの患者さんの実臨床のデータでは 重篤な副作用:感染症 悪性腫瘍 重篤な心血管系、帯状疱疹において ジセレカ200mgと100mgで発症に差はありません。重篤な感染症は最初の6ヶ月に多いようです。帯状疱疹の発症年率2%弱で他のJAK阻害薬より少ないです。

治験の成績では ジセレカはバイオ製剤未投与の患者さんの方がより効果が高く 投与後2週目から統計学的に症状 CRPも改善します。直腸出血は3,4日で改善します。10週で寛解になった患者さんは1年後もその90%弱が寛解維持しています。10週で有効になった患者さんに投薬中止し その後再燃したらジセレカ200mg投与すると80%が再び有効でした。有効性 安全性 利便性(1日1回内服)のバランスのとれた薬剤です。