2022/6/13 Humira Internet live seminar
潰瘍性大腸炎診療におけるアダリムマブの最適化を考える
九州大学 病態機能内科 講師 梅野 淳嗣 先生
クローン病の治療戦略とアダリムマブの位置づけ
東京医科歯科大学 消化器連携医療学 准教授 藤井 俊光 先生
上記の演題で炎症性腸疾患におけるヒュミラの使用方法を講演してくれました。
日本の潰瘍性大腸炎の市販後調査の結果では最も多い副作用は感染症で年率:4%でした。
ステロイド依存症例にエンタイビオを投与しても炎症が慢性に持続してステロイドを離脱できない場合があります。このような症例にはヒュミラが効果的です。ヒュミラは体重がより少ない方により効果があります。トラフ測定は2次無効の時、病態を理解するのに必要ですが日本では保険適用はありません。寛解達成するのに必要なトラフ濃度はレミケード>5.1、ヒュミラやや高めで>5~7.5 です
クローン病において将来の予後を規定するのは小腸病変ですが 高用量投与のほうが小腸粘膜治癒率は向上します。さらに壁全体の炎症の改善をMREなどで確認するとさらに予後がよくなります。QOLの改善もクローン病治療は長期にわたるので大切です。小腸病変のみのクローン病症例にもマーカーとしてLRGは有用です。LRGは全層の炎症を反映します。便中カルプロテクチンは粘膜の炎症を反映します