2022/7/30 愛知IBD WEB講演会
クローン病治療におけるバイオ製剤と経口ブデソニド製剤(ゼンタコート)の活用
上記の演題でよこやまIBDクリニック 院長 横山 正 先生が座長をされ 名古屋大学医学部付属病院 消化器内科 講師の中村 正直先生が講演してくれました。
クローン病は手術が多い病気ですが 小腸病変が20年間で80%が手術を受けるのに対し大腸病変では50%です。再燃には小腸病変が影響します。 臨床寛解でも CRP:30%、FCP:50% 陽性で 小腸カプセル内視鏡検査試行すると80%に小腸に潰瘍があります。
バイオマーカーは長期の予後を改善するために測定しますがクローン病ではFCP<250を継続できれば再燃 手術が減ります。LRGはCRPより潰瘍の検出に有効で内視鏡スコアと相関します。
小腸カプセル内視鏡検査で滞留を防ぐためにパテンシーカプセルで先に検査しますが開通性がない患者さんは予後が悪いです。狭窄の解除が必要です。ルイススコア>270の時には無症状でも治療を強化すると将来の再燃 手術が減ります 小腸の病状確認にはFCP LRG CRPなど複数の評価を組み合わせることが必要です。ゼンタコートは回盲部の病変だけでなく大腸の潰瘍にも有効です