2022/8/3 EAファーマ インターネットライブセミナー

クローン病における食事・栄養療法の最新エビデンス

上記の演題で四日市羽津医療センター 副院長 山本 隆行 先生が講演してくれました。

 

お薬には副作用がつきもので ステロイドではビタミンDやカルシウム欠乏、サラゾピリンでは葉酸欠乏が知られています。炎症性腸疾患(クローン病 潰瘍性大腸炎)には早期の治療介入が必要です。クローン病において成分栄養は粘膜の浮腫や発赤を直す効果があります。寛解期クローン病においても1日の必要カロリーの半分を成分栄養で摂取すると栄養状態がよくなります。成分栄養 半消化態栄養、消化態栄養で効果の差はありません。成分栄養とステロイドの短期の有効性を比較すると小児では成分栄養 大人ではステロイドがより効果がありました。クローン病で狭窄がある場合は低残渣 低食物繊維、 トランス脂肪酸(マーガリン ショートニング)の摂取は少ない方がよいでしょう。 肉の摂取は再燃に影響しないようです。