2023/6/27 リンヴォックインターネットライブセミナー

進化する潰瘍性大腸炎治療

-リンヴォックの位置付けを考察する-

東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 教授 松岡 克善先生が上記の演題で講演してくれました。

 

JAKは様々なサイトカインの細胞内シグナル伝達物質です JAKにはJAK1,2,3, TYK2の4種類があります。JAK1は免疫に関与しJAK2は造血に関与します。特異的にJAK1を阻害すると免疫を効率よく抑制できます。

リンヴォックはJAK1を特異的に抑える経口薬です。治験の成績では3日目に便意切迫感がなくなり効果が迅速で有効性が高いのが特徴です。8週で効果があればその後はバイオ製剤既往投与患者さんもバイオ製剤未投与の患者さんも同等に維持できます。

ネットワークメタアナリシスでは分子標的薬の中で最も有効性が高いと位置付けられています。副作用は帯状疱疹が懸念されますが重篤な事は少なく 発症したらリンヴォックを休薬して抗ウィルス薬を投与し回復したらリンヴォックを再開できます。分子標的薬投与中の患者さんの帯状疱疹の予防にはシングリックスが有用です。これまで適応が50歳以上でしたが最近18歳以上に引き下げられたようです。リンヴォックの適応になる患者さんは 経口薬を好む 迅速な改善が必要な病状 他の治療が無効などです。