2023/7/19 ゼルヤンツ潰瘍性大腸炎インターネットシンポジウム
IBD診療におけるSDMと各種連携について
埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科 准教授 炎症性腸疾患(IBD)センター センター長 加藤 真吾 先生が上記の演題で講演してくれました。
潰瘍性大腸炎患者さんの40%~50%は疾患活動性が持続し 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)はその患者さんに身体的 精神的 社会的 経済的の多岐にわたって弊害をもたらすため 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)患者さんの20%は長期的に就労不能という報告があります。
仕事に関して トイレの頻度が多いので仕事を妨げるのを恐れて欠勤することが悩みのトップです。医師と患者さんが話し合い 協働して一緒に意思決定し 情報 目標 責任を共有することが Shared Decision Making(SDM)です。
医師は例えば粘膜治癒を治療目標にしていますが、患者さんは日常生活が支障なく行われればよいと思っています。患者さんの70%は医師の話を聞いて一緒に治療方針を決定したいと思っています。治療目標を医師と患者さんで一緒に設定することが大切です。医師の目線のみで治療しても患者さんはhappyではありません。