2023/09/08 リンヴォックインターネットライブセミナー
実臨床におけるリンヴォック -使用経験から考える最適患者像-
埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科 准教授 加藤 真吾 先生が上記の演題で講演してくれました。
JAK1は主として炎症を起こす経路に関与しています。
JAKを抑える程度では JAK1>JAK2>JAK3>Tyk2の順です。低分子化合物なのでバイオ製剤よりも効果発現が早いのが特徴です。便意切迫感(すぐトイレにいきたくなる)も改善してくれます。維持治療として15mg/日 30mg/日の両方から選ぶことができますが15mg/日で十分効果が得られます。維持療法において 粘膜治癒:MES0 または 粘膜治癒:MES0+組織学的治癒:Geboes<2.0の達成率は15mg/日と30mg/日は同等です。
実臨床において 潰瘍性大腸炎の寛解率はゼルヤンツ:20% リンヴォック:40%です。ゼルヤンツが無効でリンヴォックに変更し寛解になった患者さんを経験しています。