2025/10/5 TREMFYA(UC/CD)西日本都市講演会

IBDにおけるGuselkumabのMOA特性

島根大学医学部 内科学第二 教授 石原 俊治 先生が座長をされ、神戸大学 消化器内科学 特命准教授 星 奈美子 先生がご講演されました。

 

IL23はマクロファージ 樹状細胞より分泌されTh17細胞の増殖を惹起します。

生体における本来の役割は細菌 真菌感染に対する防御ですがIL23は潰瘍性大腸炎 クローン病においては病気を起こす因子です。炎症性腸疾患が自然に発症するIL10欠損マウスにIL23を欠損させると腸炎はおこりません。IL12を欠損させても腸炎はおこります。

またIL23はCD64陽性の骨髄系細胞からも分泌されます。CD64陽性細胞とIL23は炎症性腸疾患の腸の組織中で増加しています。IL23は炎症局所で働くサイトカインで末梢血中はあまり検出されません。実験レベルのデータですがIL23を抑制すると腸炎は改善しますがTNFαとIL6は低下しません。IL12を抑制すると腸炎は改善しませんが体重減少は改善しTNFαとIL6は低下します。

抗ウィルス免疫の主体はIFN、抗腫瘍免疫の主体はTNFα, IFNで IL23の関与は少ないです。

トレムフィアは抗IL23抗体で完全ヒト抗体です。Fc部分が野生型です。スキリージはFc部分にLALA変異を加えたヒト化抗体です。これも実験のデータですが トレムフィアはFc部分が野生型なのでCD64陽性細胞に接着することができ CD64陽性細胞から分泌されるIL23をその場で捕捉し細胞内に取り込みます。これが生体でも起こっていればトレムフィアはより効率的にIL23を抑制できます。

スキリージはFc部分に変異を加えているのでCD64陽性細胞に接着できません。またオンボーはIgG4抗体であるのでヒト抗体ですが もともとCD64細胞に接着できません。