2021/11/20 HUMIRA IBD Forum 2021 in Fukuoka

ヒュミラ(アダリムマブ)が小児と成人において潰瘍性大腸炎での増量投与が認可されたので九州の著名な先生が集結して討論してくれました。

久留米大学小児科 講師 水落 建輝 先生のお話しと 2021年9月にご開業された のざき消化器IBDクリニック 院長 野崎 良一 先生のお話しを纏めました。

 

小児の定義は17歳以下で 10歳以下の発症症例は early on set IBD, 6歳以下の発症症例は very early on set IBDとされ 潰瘍性大腸炎は全大腸型 クローン病は小腸大腸型の割合が多く 重症例も多いので早めの生物学的製剤投与が必要です。15~20歳ぐらいになったら進学などのタイミングに合わせて内科に転科します。小児の患者さんを診るときにはその親御さんとの関係を良くすることが必須です。

ヒュミラは腸管外合併症の関節炎にも有効で難治の関節炎が40mg毎週投与で改善する場合があります。 重症例に投与した場合は4週より増量します。ヒュミラ投与症例の25%ぐらいが増量投与の候補者となるようです