2022/3/5 UC Frontier Seminar in Kyusyu
「ウステキヌマブ(ステラーラ)を難治性潰瘍性大腸炎の治療戦略にどう生かすか」
上記の演題で佐賀大学消化器内科 教授 江崎 幹宏先生が司会をされ 札幌厚生病院 副院長 本谷 聡先生が講演されました
ヒュミラは日本人において投与後1年で有効な患者さんは40%程度で 全体の40%の患者さんで治療強化が必要になります。治験の成績ではヒュミラを増量投与すると10%程度成績がよくなります。長期の寛解維持率もレミケードでは投与開始5年後 投与全体の30%程度となります
エンタイビオは中等症のステロイド依存性患者さんに投与すると2年後には全体の70%が投与継続しています。イムランが適応となる患者さんにそのかわりとなることができます。
ステラーラの適応は中等症のステロイド抵抗例 ステロイド依存例で 寛解導入できれば長期に安定しています。抗TNFα抗体(レミケード ヒュミラ シンポニー)の効果がない患者さんにはエンタイビオよりステラーラが有効です。最初にエンタイビオを投与した症例が効果減弱したときはステラーラよりレミケードがよいでしょう
最近増加している5-ASA 不耐例はイムラン不耐でもある場合がしばしばあり エンタイビオもステラーラも良い適応です。