2022/6/24潰瘍性大腸炎の治療を考えるWeb

「潰瘍性大腸炎を内視鏡で診る」

上記の演題で東京医科歯科大学 光学医療診療部 教授 大塚 和朗 先生が講演してくれました

 

潰瘍性大腸炎は粘膜が障害される疾患であるので内視鏡(大腸カメラ)診断が大切です。

内視鏡的にはMES1よりMES0の方が手術 再燃が少なくなります。肉眼的にはMES0に見えても 拡大NBIで潰瘍性大腸炎の粘膜を評価すると 蜂巣状は寛解ですが 枯れ枝状 つる状を示した患者さんは将来再燃しやすいので加療が必要です。内視鏡評価に用いられるスコアはMayo Score(MES)が一般的ですが評価者によって評価がまちまちになりやすいのが欠点です。UCEISの方が評価者によるブレは少ないです。このように評価者によるブレをなくすために最近はAIを用いた潰瘍性大腸炎の粘膜所見評価ツール:EndoBRAIN-UCが登場してきました。肉眼的には大体良い(MES:0または1)の状態で、EndoBRAINにより治癒と判定された群と 活動期と判定された群では、活動期群の方が1年後の臨床的再発が多く認められました。(5% vs 23%)