2025/10/8 TREMFYA(UC/CD)西日本都市講演会
潰瘍性大腸炎におけるGuselkumabの有用性とポジショニングの検討
佐賀大学医学部 消化器内科 教授 江崎 幹宏 先生が座長をされ、関西医科大学 内科学第三講座 教授 長沼 誠先生がご講演されました。
サイトカインを抑制する生物学的製剤はいろいろな種類が試されました。IL2を抑制すると感染症が増加し IFNγを抑制しても腸炎は改善しませんでした。IL23は腸管炎症のkey playerで 炎症の上流に位置してTh17細胞を活性化させます。
抗IL23抗体:トレムフィアの潰瘍性大腸炎の大規模治験において 患者背景は重症:20%、ステロイド投与中:40% MES2:60% FMS:9 CRP:0.4 で 通常の生物学的製剤の治験と同程度の重症度の患者さんが治験に組み込まれました。12週の寛解率:naïve:30%, failure:10%、有効率:naïve:70%, failure:50% failureでは前治療で成績は変わりませんでした。54週の粘膜治癒率(MES:0):30% 組織学的治癒60% 導入で。3回投与して改善した患者さんが導入だけで治療を中止すると1年後にはそのうちの半数が再燃していました。1年後に改善していた患者さんがもう1年経過するとそのうちの95%が継続できていました。副作用は投与部位反応が少し多かったです。
抗IL23抗体;トレムフィア、オンボー、スキリージの使い分けですが治験の成績ではあまり差はありません。トレムフィアがステロイドフリー寛解の成績が3剤の中で最も良好でした。ステロイド離脱しやすいのかもしれません。オンボ-は4週毎の投与ですが自己注射ができます。トレムフィアとスキリージは維持治療の際に投与方法が異なります。日本で前向きで潰瘍性大腸炎に対するレミケード ステラーラ エンタイビオの治療成績の比較試験が行われました。12週の短期の寛解では3剤は30%から40%であまり違いは認めませんでした。維持治療ではステラーラ80% エンタイビオ60%、レミケード56%でした。