腹痛

腹痛は潰瘍性大腸炎・クローン病ともに共通する症状で、一番よくみられる症状と言えます。
痛みの現れ方は様々ですが、腸に潰瘍できることで腹痛が発生します。
最初の頃の痛みは軽く、多くの場合一時的な痛みですが、徐々に強い痛みが何度も起こるようになり、痛みが続く時間も長くなります。

血便・下血

血便とは便に血が混じることを言い、下血とは肛門から出血することを言います。
血便・下血は比較的 潰瘍性大腸炎によくみられる症状で、クローン病ではあまり多くありません。
潰瘍性大腸炎により大腸の粘膜に潰瘍ができると粘膜が削れてしまうため、その下に血管があると血がにじむようになります。
さらに消化管からの出血が続くと、貧血や発熱が起こる場合があります。
血便・下血の症状がある方は、一度当クリニックで詳しく検査を受けられることをおすすめします。

下痢

消化管からは1日に約3~4リットル程度の水分が出されていて、それを大腸と小腸で吸収して便となって出るわけですが、潰瘍ができるとそうした腸の働きが阻害されて吸収できなくなり下痢を引き起こします。 ひどい場合には、朝トイレにこもりっきりになることもあります。

便秘

比較的クローン病で多くみられる症状で、病気により腸管が狭窄(狭くなる)ことで、便が詰まって通りにくくなって便秘を引き起こします。
潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんで便秘や嘔吐 腹痛が強い時は早めに主治医の先生に受診したほうがよいでしょう。

発熱

発熱は特にクローン病で起こりやすい症状で、病気の状態が悪くなると出やすくなります。一般的には微熱が続きますが、腹部に膿が溜まると高熱が出ることもあります。

嘔吐

特にクローン病に多い症状で、炎症により腸が荒れた結果、腸管内に狭窄部分ができ、そこで食べ物が詰まって嘔吐を引き起こします。
潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんで便秘や嘔吐 腹痛が強い時は早めに主治医の先生に受診したほうがよいでしょう。

体重減少

慢性的な炎症があると腸からの栄養吸収が低下してしまい、さらに下痢があると栄養素が失われてしまうため痩せてしまいます。
炎症による影響以外も、腹痛や下痢を恐れて食事量を減らしたり、食事を抜いたりすることも体重減少の要因となります。

痔・肛門のトラブル

痔はクローン病で最初に現れやすい症状で、若い世代の方が「なかなか痔が治らない」と肛門科へ相談したところ、実はクローン病だったということはよくあります。
潰瘍性大腸炎と違ってクローン病はお口から肛門までの消化管全体で起こりますので、肛門で起こった場合、裂肛、痔瘻、肛門周囲膿瘍などの肛門のトラブルに繋がることがあります。

なので、もし若い世代の方(特に10代の方)で治りにくい痔がある場合は要注意です。
クローン病である可能性がありますので、一度肛門が専門の消化器の先生に詳しく検査を受けられることをおすすめします。