大変残念な事実ですがクローン病は食事が腸の炎症を起こし病状を悪化させます。そのため2002年より以前の治療は入院させて食事をさせず点滴で長期間加療していました。一般的にはタンパク質が炎症を起こしやすく 脂質が下痢をおこしやすいので それらは少なめにして炭水化物を多めにするとよいでしょう。また腸に狭窄ができている患者様は水に不溶性の食物繊維を取りすぎると腸閉塞をおこすことがあるので、摂取しすぎには注意してください。
その点エレンタールは脂質 食物繊維を含まず タンパク質はアミノ酸まで分解されているのでクローン病の患者様にとっては理想の食物です(ドリンクです)。ですのでクローン病の患者さんはできれば1日1本でもよいので服用したほうがよいでしょう。但し人によっては味が合わないので長期に継続して飲めことができる患者さんが少ないのが問題点です。クローン病の場合、特定の食事によって症状の悪化を招く恐れがありますので、普段から食事内容にご注意いただくことが必要です。